アート鑑賞手当で「ソール・ライター展」に行ってきました

こんにちは。アートディレクターの佐藤です。

わたしたちの会社には、「アート鑑賞手当」という社内制度があります。
「月5000円を上限として、鑑賞後2週間以内にブログを書くことを条件に、スタッフのアート鑑賞(絵・音楽・映画・演劇・ダンス)を補助する」というもの。

この制度を使い Bunkamura ザ・ミュージアムで開催されている「ニューヨークが生んだ伝説の写真家 永遠のソール・ライター」展に足を運んできました。

ソール・ライターについて

1923年、アメリカのペンシルバニア州で生まれたソール・ライター。

1950年代から著名ファッション誌で活躍したフォトグラファーでしたが、やがて自由な創作活動を求めてファッションの世界を離れ、かねてから取り組んでいたセルフワークに専念するようになります。

しかし、ほとんど発表されることのなかったセルフワークの作品に脚光があたったのは最近のこと。2013年に亡くなった後も、未整理のまま残されていた膨大な作品がアトリエで「発掘」され続け、カラー写真のパイオニアとしての評価を高めています。

展示について

今回の展示は、2017年に開催された回顧展の続編ともいえる内容。
前回、その写真にすっかり魅了されていたので今回も楽しみに足を運びました。

ソール・ライターの作品は、画家でもあった彼自身の色彩感覚はもちろん、奥行きがあり、空気感があります。

ソール・ライター 薄紅色の傘 1950年代 発色現像方式印画 (C)Saul Leiter Foundation

ソール・ライター  バス 2004頃 発色現像方式印画 ⒸSaul Leiter Foundation

1950年代の作品も時を超えて古さを感じさせず、ソール・ライターの視点を通して切り取られた街並みが新鮮な感動を与えてくれます。

例えばガラス越しの人物を写した作品は、手前のガラスに焦点が合っていることで逆にはっきりと写っていない人物の姿を想像させられたりと、発見がちりばめられた写真たち。

想像力の余白が残されている点が素晴らしく、とてもインスピレーションを得られる展示でした。

気になった方は、ぜひ見に行かれてみてください。


ニューヨークが生んだ伝説の写真家
永遠のソール・ライター
会期:2020年1月9日〜3月8日
会場:Bunkamura ザ・ミュージアム
https://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/20_saulleiter/

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