SEO対策の基本のひとつ。キーワードツールを使って、訪問者が使う検索キーワードを知る。

前回は、お客さまの気持ちなりウェブサイトを訪れる目的を考えることと、キーワードの重要性について説明しました。特集「ウェブ担当者が知っておきたい、SEOの基礎知識」3日目は、キーワードについてもう少し掘り下げていきたいと思います。

ウェブサイトの目的とサイト行動を考える

お客さまの目的に応えるウェブサイトを用意するためには、訪問者の目的とキーワード、そしてコンテンツをマッチングする必要があると前回までお話しをました。

次のステップは、ビジネスの観点から「ウェブサイトを通じて何を目指すのか、何を達成したいのか」という目的を整理します。

「ウェブサイトの売上を上げたい」「新規のお客さまを獲得したい」「会社の知名度を向上させたい」「社員を採用したい」等、きっとみなさんそれぞれ異なった目的がありますよね。

目的を洗い出した後は、その目的を訪問者が達成してくれるとすれば、どのような行動(サイト行動)をした時なのかを考えます。サイト行動を考えることによって、必要なコンテンツの内容が浮かび上がりやすいはずです。

お客さまは、どんなキーワードを使って検索するか

サイト行動を起こしてもらうためには、大前提としてサイトに訪問してもらう必要があります。そのためには、訪問者が入力したキーワードに対して、検索結果としてサイトがヒットしないといけません。

そこで、ターゲットとしたい訪問者はどのようなキーワードを使うのかを考えます。ここで大事なのは、自分で作った造語や聞こえのいい名称などは、SEO対策としてはNGということ。なぜなら、検索している人が一定数いるキーワードでないと検索結果としてヒットしないからです。つまりは、集客につながりません。

キーワードには、ビッグワード、ミディアムワード、スモールワールドといった種類があったり、「濃さ」「人気度」といった指標があります。それらによって、検索される可能性が大きく変わります。詳細については省きますが、キーワードの選び方によってサイトの目的が達成できるかどうかが左右されると覚えておくだけでもまずはOKです。

キーワードツールについて

どのようなキーワードが効果があるのかを考える時、役に立つのがキーワードツールです。私たちの会社はGoogle AdWordsを使っています。

Google AdWordsでは、キーワードがどれくらい調べられているのかを数値として確認することができます。決して想像だけでキーワードを選ぶのではなく、数値を見て判断することが大切です。

キーワードの効果を測る時、Googleのオートコンプリートでも「検索されているかどうか」を簡単に知ることができます。オートコンプリートとは、入力中の文字列から推測されたキーワードの入力候補のことで、そこに表示されるようだったら人気度の高いキーワードであることがわかります。

キーワードについては、サイト構成を考えるプロセスでも重要になるので、明日も引き続きSEO対策について説明を進めていきたいと思います。

つづく

参考文献:安川洋、江沢真紀、村山佑介(2017年)『いちばんやさしい新しいSEOの教本ー人気講師が教える検索に強いサイトの作り方』、株式会社インプレス

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