フォトグラファー佐藤の旅行記「アイスランド」vol.2:首都から北へ
レンタカーでレイキャビックを離れる前に、ふと思い立ち、シガー・ロスのスタジオのある村に足を伸ばしました。
レイキャビックからバスで40分ほどの、Álafoss(アラフォス)という場所。
少し走ると、すぐそばにはびっくりするような景色が広がっています。
広大な自然と、牧歌的な雰囲気のある家屋の対比。
とりあえずバスを降りたものの、こんなところにほんとにあるの?という感が満載。
人もほとんどいない中、ようやく見つけた散歩中のおじさんに聞くと、教えてくれました。
シガー・ロスのプライベートスタジオ。
プールを改造して造ったとのこと。
向かいの牧場にはアイスランド馬。
裏手の小川にはこんな橋も。
とにかく、のどかな場所でした。
でも、そのすぐそばには手つかずの大自然があって、ここでつくられる音楽、ということにすごく納得。
ここに来る数ヶ月前、自分のやっているバンドでThe Album Leafと共演していたのですが、その時、ジミー・ラヴェルがこのスタジオの環境を絶賛していた理由がよくわかりました(The Album Leafはシガー・ロスのスタジオでアルバムを制作している)。インスピレーションの源、あふれすぎ。
いつかアイスランドに、スタジオ兼アトリエをつくりたいと思いつつ。
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HoppípollaSigur RósTakk
そしてレンタカーを借り、いよいよ北へ。
アイスランドの周囲を一周する、国道1号線を走ります。
走り始めて気がつくのは、人も車もとにかく少ないこと。
街以外では、360度、地平線まで誰もいないということがほとんどでした。
アイスランドの天気は変わりやすい。
数分ごとに雨が降ったり、やんだり。
そして、虹が出る。毎日、何回も虹を見ました。
地平線までコケでおおわれた大地。
荒涼とした風景。
色づく草原。
時折、村を通り過ぎます。
モダンなデザインの教会も。
そしてドライブインで休憩。
車で走れば走るほどに、見たことのない景色が次々と現れる国。
次回、まだまだ旅は続きます。
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