見つめる優しさから始まる雰囲気作り。CCO小栗が目指す、穏やかな会社とは?

私たちの会社で新たに「CCO(Chief Culture Officer)」という役職が設けられることになりました。そしてこの度、晴れてCCOに就任したのは四国在住の小栗洋子さん(以下ようこさん)。あまり耳馴染みのない「CCO」とは一体何をする人なのか、彼女自身が目指す会社作りとはどのようなものなのか、早速お話を伺ってみたいと思います。

CCOって何をする人?

そもそもCCOって何をする人なのでしょう…? ようこさんも代表のけんじさんから任命されるまで、CCOという役職を知らなかったそうです。

CCOは「Chief Culture Officer チーフカルチャーオフィサー」の略で、社内カルチャーをつくる責任者という意味になります。ようこさんがCCOに任命された経緯などはこちらからもご覧いただけますが、「新しいスタッフが増えるので、働きやすい雰囲気作りをしてほしい」と代表のけんじさんからお願いされたのが始まりでした。

ある日渡された一冊の本、さりげない気遣いの大切さ


CCO就任にあたって、代表のけんじさんから『THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法』という本を渡されたようこさん。なんとこれ、416ページもあるとっても分厚い本なんです…! そのとんでもない厚みの中にチーム作りのヒントがたくさん詰まっているらしいのですが、詳しい内容については、こちらの記事でようこさんがとてもわかりやすくまとめてくださっているので、ぜひ覗いてみてくださいね。

自分のさりげない行動にも価値がある

なんだか気負ってしまいそうな程のページ数ですが、ようこさんは「この本を読んで、私はとても勇気付けられました」と素敵な笑顔で話してくださいました。

「私、自分って誰にでもできる仕事しかしてないな…と思って過ごしてきたところがあるんです。周りの人の仕事ってすごく華やかに見えてしまうんですよ。そのことにずっとコンプレックスを持っていて。でも、この本には “カルチャー作りに大切なのは、強いリーダーシップや高度なスキルでなく、気にかけたり、声をかけたり、そういうさりげないことだって書いてあったんです。読んでいてそこに一番グッときました。人の話を聞けるだけでもいいんだと、勇気付けられましたね」

周囲から頼りにされて様々な仕事を任せられているようこさんが、コンプレックスを抱えていたなんて…と正直驚いてしまいましたが、それこそ彼女が自分自身と真面目に向き合いながら歩み続けてきた証のような気がします。

ようこさんは、いつも皆さんのことを気にかけてくださっている印象がありますが、この本と出会ったことによって起きた行動の変化もあったのでしょうか?

「たしかに、以前から周囲の人を気にかけるようにはしていたと思います。でも、それを表に出したら逆に相手に迷惑がかかってしまうかな…と気持ちを抑えていた部分もありました。でも本を読んで、「気にかける気持ちを外に出してもいいんだ」と安心して行動に移せるようになりました。自分のさりげない行動にも価値はあるんだよ、と言ってもらえたような感じです」

「相手の心」に関心を持つようになった二つの出来事

「気にかける」という行動のその先にある、「相手がどう感じるか」という気持ちにまで心配りをする。なんて優しい方なのだろう…と、そのお考えにただただ感嘆するばかりですが、今の彼女からは全く想像できないほど、昔は真逆の性格をしていたのだとか。

性格が180度変わった学生時代


「元々はこんなに繊細な性格ではなかったんです。両親にも愛されて、長女で大切にされていたこともあって、かなりわがままでしたね。人と話すときの口調も大分強かったと思います。でも、中学のときに友人関係で色々とあって、その一件から人と接することも怖くなり、どんどん内向的な性格に変わっていきました。今でも人がどう思っているのかを想像するのが難しいので、わがままな発言をしないように自分で気をつけています」

お話を聞いている中で何度も感じたのは、自己分析力の高さ。ようこさんは「全部自分のためです」とおっしゃっていましたが、自分の性格から逃げずに向き合い、「相手を不快にさせないように」と常に考えて行動することは、周りの人を思いやる気持ちからきているのだと思います。ここでも、ようこさんのお人柄の良さが表れているように感じました。

大好きなおばあさまとのお別れ


実は、ようこさんは現在学校に通いながら社会福祉士の資格取得も目指しています。「心のケア」を考えるきっかけとなったのは、最愛のおばあさまとのお別れでした。

「今でも思い出すと悲しくなってしまうのですが、大好きな祖母が亡くなったとき、こうしておけばよかったという後悔がたくさん残ってしまったんです」

おばあさまが亡くなられたことをきっかけに緩和ケアのボランティアを始めたそうですが、その活動は、大好きなおばあさまと過ごしたかった日々を取り戻す時間でもありました。

「ある時、ボランティアをしながら自分自身が救われていたことに気付いたんです。私は今、祖母と話したかったことを話しているのだと。そう思ったら涙があふれてしまって…。そこから「心のケア」に関心を持つようになり、社会福祉士を目指そうと決めました」

自分の基礎を壊されてしまうような経験はとてもつらいものだったと思います。ですが、その経験から目を背けることなく、自分自身を見つめなおして人生を構築してきた彼女だからこそ、周囲の人に寄り添い、優しい気持ちに導いてゆくことができるのかもしれません。

心の不安を察知して、ケアできる存在に


ようこさんって、その人が今欲しいものをそっと隣に置いてくれるような優しさをお持ちの方なんです。まるでお守りみたいに、そこにいてくれるだけでみんなが安心できる不思議な存在。まだオンラインの画面上でしかお会いしたことがない私でもこんなふうに感じられるなんて、本当に稀有なことだと思います。

そんな彼女が目指すCCO、そして会社作りとはどのようなものなのでしょうか?

「何もしていないとものすごくネガティブな考え方をしてしまうところがあるんです。性格が180度変わってしまうような出来事を経験していることもあって、人間関係の不安感もあるので、同じような状況に陥っている人を察知したら、助けてあげられる人でありたいと思っています」

「例えば、忙しくてしんどいなと感じていそうな人には、「大丈夫ですか?」と一言声をかけます。たくさん言葉をかけるというよりは、隣にいるということを意識していますね。あとは、話しかけやすさも重要だと思っています」

見つめて、心を澄ませて、寄り添って


見つめることから優しさが生まれ、その優しさが安心感を作り、その安心感が心を開くきっかけになる。そして、心を開くことでお互いに高め合う良い関係性を作ることができる。

今回ようこさんにお話を伺う機会をいただいて、「本当の意味で相手を見つめること」の大切さを感じました。

この「本当の意味で」というのは、相手を思う心がなければできません。ただ見ているだけでは、大半のものは隠れてしまっていて、実際には何も見えていない。「相手の心に寄り添うように見つめる」ことで初めて感じ取れるものがあるのだと、私はようこさんのお言葉や日々の行動から学ばせてもらっているように思います。

社会の狭間で器用に生きられる人、もがき苦しみながら生きている人。似ているけれど非なるもの、非なるようで同じものが、揺らぎながら混ざり合ってゆく。そんなチームをひとつにしていくのは、決して容易なことではないかもしれません。

ですが、それを自然にさりげなく、決して押し付けることなくできてしまう彼女という人が傍にいてくれることは、私だけではなくチームのみなさんもとても安心できているのではないかと思うのです。

ようこさんという頼れるCCOが誕生したことで、non-standard worldがどのような色を重ねて未来を描いていくのか、今からとても楽しみです!

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