ひととひとの関わりが柔らかく豊かであるように——代表高崎が掲げる、ぶれることのない願い

2018年、東京に戻ってきました、そのときの想いはこちら


こんにちは。スタッフの川島です。
今年はずいぶん冬の訪れが早かったですね。オフィスのある東京でも、吐息が白く舞うようになりました。

さて、9月からお届けしてきたノンスタメンバーの他己紹介も、今回で一区切り。
三人目は、弊社non-standard world,Incの創業者、そして経営者である高崎健司について、改めてみなさまにご紹介します。

高崎の担当業務

ノンスタの創業以来、高崎は社内の管理部門(経理・法務・人事等)に加え、エンジニアとしての技術導入やプログラミング、Web制作のディレクション、SNSマーケティング、映像編集、そしてもちろん会社の経営と、多くの業務を担当してきました。
この多彩さは、やはり、フリーランスという個人事業主の期間を経て会社を興したことに関係があるのかな、と思っていたのですが、実際はすこし違っていたようです。

「社長だから、何でもできなきゃいけないと思ってたんですよ」

照れくさそうな苦笑いとともに、高崎はそう言います。
今ではアウトソーシングなども活用した役割分担が進み、高崎の業務は会社の経営・チームマネジメント(そして、ときどきプログラミング)がメインになりつつあります。
福岡の海辺の町、津屋崎に移り住んでからは、ご近所の方からWeb制作の相談を受けることもあるそうです。

映画作りから繋がる、想像力とエンジニアリングの交差点にて。

学生時代、高崎は映画作りに打ちこんでいました。
メンバーそれぞれの感性を活かしてひとつの作品にまとめあげる力は、会社を率いる現在でも存分に発揮されています。(入社早々に私の苦手分野を把握し、自然にサポートしてくださったときには本当にびっくりしました!笑)

そして、高崎は、ノンスタのリーダーであると同時に、バックエンド(=Webサイトの背後で動くシステム的な部分)の実装を担当するエンジニアでもあります。
エンジニアというと、どこか機械的なイメージを持たれる方もいらっしゃるかもしれません。ですが、エンジニアの役割は、ざっくり言えば、技術の力を借りて何らかの問題(トラブル、不便、困ったこと、やりたいこと)を解決すること——もとい、どうしたら解決できるかを考えること——なのです。

映画制作で培われた、メンバーが生み出す流れを把握する視点と、まだ世界に存在しないものを見出すための想像力。
そして、エンジニアならではの、問題を見つけて解決までの道筋を作る力。
おそらく、これらが組み合わさることで、ノンスタのさまざまな理念や仕組みが生まれて来たのではないかなと、私はそう思っています。

リモートワークな高崎の一日。

会社の有り様として柔軟な働き方を掲げる高崎の一日は、どのようなものなのでしょうか。
高崎は現在、移住先の津屋崎で、「よりそう。」店長の大浦とともに暮らしています。
一日の始まりは、おおよそ朝の7時ごろ。
2014年に掲載されたこちらの記事でも紹介されていたように、息子さんを保育園へ送迎するのは、今でも高崎の役目です。保育園から戻り次第、一日の仕事を始めるといいます。

保育園のお迎えの時間には一度仕事を中断し、息子さんのもとへ。
夕食の時間を挟んでから、忙しい時期には夜まで働きます。
なお、大浦の眼差しから高崎のことを紹介したこちらの記事でも言及されているように、在宅勤務で、社長で、子育てに参加する父親で、というのは、やはり周囲から不思議に思われることも多いようです(笑)。

一日の労働時間は、おおよそ7時間ほど。少し前まで、高崎は町内会長も務めていたため、そちらの仕事も合わせて行なっていました。

社長、という肩書きから一般に想像される働き方とはずいぶん違うかもしれませんが、高崎の働き方は、ノンスタが掲げる理念を反映したものです。

「仕事のために人生があるのではなく、人生のために仕事があり、会社のための仕事がすべてではなく、家族のための仕事、地域やサードプレイスのための仕事をしたほうが、より一層人生が充実する」

——かつて採用記事で掲げられたこの言葉が、理想に終わらず、現実として続いてゆくために、高崎の挑戦は続きます。

誰かの心の柔らかな部分が、今日も自由でいられますように。

今回、紹介記事の執筆にあたって、ノンスタ創業時のブログを何度か読み返しました。
2011年の記事なので、およそ6年前のものです。
それだけの時間が流れれば変わってしまうものもあると思うのですが、今後のことを尋ねてみて、高崎から返ってきた言葉は、はじまりの地点からほとんどぶれていませんでした。

「モノとか、情報とか、サービスとか、便利さはもう飽和しつつあると思うんです。それに、単純な機能だけなら、自分たちではない誰かにも、いつか同じものが作れる。
 だから、人の心に関わるもの、感性に触れるものを作りたい。人と人とのコミュニケーションが柔らかく豊かになるようなものを。
 僕自身、コミュニケーションが苦手だからこそ、やっていきたい」

「思えば、映画作りをしていたときから、みんなで一つの何かを作る、ということをずっと続けているように思います。集団芸術という言葉が近いかな。
 メンバーも増えて、今は土台作りのときですが、互いの信頼関係が築けたら——デザインとエンジニアリングの力を借りて、外に広がってゆきたいと思います」

とつとつと語る高崎の言葉に、私たちが手がけるWeb制作も、「よりそう。」という場所も、すべてはこのはじまりの延長線上にあるのだと思いました。
紹介という形でしかお伝えできないのがちょっと勿体ないくらいです笑。よろしければ、高崎自身の言葉で述べられたこちらの記事も、併せてぜひどうぞ。

おわりに

長年、高崎とともに歩んできた、弊社デザイナーの佐藤曰く、高崎は「ロマンチストで現実主義者」なのだと言います。
高崎は昔からよく「変わった人」と言われてきたらしいのですが、それは、一見では相反するような性質を併せ持ち、その調和を保っているゆえのことなのかもしれません。

そして、高崎とともに暮らす大浦からは「ひとの善良さを信じているひと」という言葉を聞きました。
これは、まだ入社から5ヶ月しか経っていない私も、心からそう感じます笑。
付け加えるならば、おそらく、「ひとの善良さを信じると決めたひと」なのではないかな、と思っているのですが……もし、高崎とお会いする機会があれば、実際にお話して確かめてみてくださいね。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。
ノンスタのメンバーとみなさまの距離が、すこしでも縮まっていたら、嬉しいです。

記事カテゴリー