より心に残るものづくりを 〜 バンド「euphoria」の中国ツアーを通して感じたこと
弊社では、デザインワークのみならず、
視野を広げてより良いものづくりに繋げていけるよう、
ものづくり全般の活動に対してサポート体制があります。
自分は、euphoria(ユーフォリア)というバンドで音楽活動をしているのですが、
先日、他メンバーのサポートを受けて、2週間ほど中国8都市のツアーに行ってきました。
そして実は今回のツアー、
バンドにとっては5年間の活動休止からの再始動となるツアーでした。
12日間、10000kmのツアーの中で感じたこと
ツアーの行程は、上海から始まり、
武漢、北京、成都、重慶、アモイ、広州、深圳に至るまでの12日間。
中国の都市部の発展と、それぞれの都市の特色が想像以上に際だってあることに
驚きを感じながらのツアーとなりました。
インターネットを通じて僕たちの音楽を知り、
聞いてくれている人たちがいることは、
現地のプロモーターからも話を聞いていたのですが、とにもかくにも初の中国ツアー。
それも8都市。
始まるまでは、ステージからどういう風景が見えるのか、
なかなか予想ができなかったのですが、
蓋を開けてみれば、ありがたいことに、
本当にたくさんのお客さんが足を運んでくれました。
ステージに立って演奏する中、いちばん強く感じたことは、
多くの人のサポートがあってこの場に立っていることへの感謝の気持ちと同時に、
今この場所で、自分たちも含め、母国語も生まれ育った場所も年齢も違う数百人で、
音楽を"共有"しているという感覚。
そして8公演の中で、その"共有"を通して曲自身も変化していくのを感じました。
終演後には、大勢の人たちが英語や日本語で、
「来てくれてありがとう」とか「この曲は自分にとって大事な1曲なんだ」
と興奮気味に伝えてくれる姿に、
こちらのほうが多くを与えられているという気持ちになりました。
なかには、内モンゴル自治区から夜行列車で10時間かけて北京まで見に来てくれた人も。
みんな違う場所で、違う人生を生きているけれど、
今日この場で時間を共有して、
そこからなにか少しでも心に残るものがあってくれたのであれば、
それは本当に幸せなことだと、感じながらの12日間でした。
より心に残るものづくりを
今回のバンドのツアーでの貴重な体験を通して、
言葉を超えて心が動いたときに生まれる力を、改めて感じることができました。
言葉を尽くしてものごとを正しく伝えることももちろん大切なことだけれど、
そこに心の動きがあれば、より深く相手に伝わるはず。
理屈ではなく、思わず気持ちが動いてしまうような感覚。
それを再確認させてもらった今、
non-standard worldとして制作するものにも、
その力をよりいっそう信じて、その力をよりいっそう込めて、
誰かの心に残るものづくりを、していきたいと思っています。
ツアードキュメンタリー[ティザー映像]
今回、映像プロダクションHIROBAの皆様が、ツアーに同行し、
ドキュメンタリーを撮影してくれました。
本編は現在制作中なのですが、素敵なティザー映像を仕上げてくれました。
もしよろしければ、ご覧ください。
Movie: HIROBA co., ltd.