
フォトグラファー佐藤の旅行記「アイスランド」vol.1:レイキャビック
今月から始まる、non-standard worldの各メンバーによる週刊連載シリーズ。 9月の佐藤担当の回は、旅行記シリーズ第1弾「アイスランド」篇をお送りします。
仕事柄、旅先で写真をたくさん撮るので、写真満載でお届けします。
アイスランドに行ったのは、実はもうずいぶん前のことで、2004年の夏の終わり。 最近では日本でメディアに取り上げられることも増えましたが、当時はとにかく情報が少なく、誰に話しても、「アイルランド?」と間違えられるほど。
そんなわけで、ロンリープラネットの英語版ガイドブックと、アイスランド大使館でもらったパンフレット、かき集めたネットの情報を頼りに、行ってきました。
ちなみにアイスランド、どこにあるかというと、地図でいうイギリスの左上、北極圏に接する島国です。大きさは北海道と四国を合わせたぐらい。
日本からの定期直行便は無いので、今回はフィンランド・ヘルシンキ経由で入りました。
アイスランド上空にさしかかったところで、眼下にいきなりすごい景色が。
そして、荒涼とした大地が。
首都のレイキャビックが見えてきました。 レイキャビックはアイスランド語で、"煙たなびく湾"という意味らしい。
いよいよ着陸間近。人家がぽつりと。
カラフルでおもちゃみたいな町並み。
そして到着したレイキャビックの街は、 この国の9割以上の人が住んでいる場所とは思えないほど、えらくのんびりしてました。
※このクリスマスカラーのお店の写真をモチーフに、自分がベースを弾いているバンドのウェブサイトでこんな曲を発表したこともあります。
街に高いビルは皆無で、ほとんどが3階建てぐらい。
唯一の高い建物が、ハトルグリムス教会です。
というわけで、高さ70mの教会の塔に登って街を眺めます。
街の中心部なのに、のどかでカラフルな街並み。
写真中ほどに見えるチョルトニン湖は、冬場には市民のスケート場になるそうで。
凧もカラフル。
教会前には花が植えられてました。
ところで、アイスランドに興味を持った理由のひとつが、音楽。 ビョークやSigur Rós(シガー・ロス)は世界的に有名ですが、他にもどこか他の国の音楽とは違う空気感のある、おもしろい音楽を作っている人たちが多くいます。
人口の少なさゆえ、音楽のジャンルなど飛び越えてミュージシャン同士の交流があって、そこから自由に音楽が生まれるのかも。
そんなわけで、レイキャビックの中心街にある、12?TónarというCDショップへ。
ちょうどビョークの"Medulla"というアルバムが出た日だったのですが、そのそばにクラシックのCDも並ぶのが、アイスランドの音楽シーンらしい光景。
店員にオススメを聞くと、CDをいくつか持ってきて、あれこれ丁寧に説明してくれます。ソファで試聴中には、コーヒーを出してくれるサービスつき。
ここで購入したJóhann Jóhannsson(ヨハン・ヨハンソン)の"Dis"というアルバムは、旅後半のドライブでヘビロテでした(写真最下段に写っている、オレンジのジャケット)。
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Bangkok NorðursinsJóhann JóhannssonDis
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ÞynnkudagurJóhann JóhannssonDis
※ジャケットをクリックで試聴できます(※HTML5対応ブラウザのみ)。
歩いていると、Múm(ムーム)とSlowblow(スロウブロウ)というともにアイスランドのバンドのライブポスターが。
というわけで、もちろん行きました。
なんだか、公民館のような場所。
座りの席が200席ぐらい。
両バンドの演奏、お互いにサポートとして参加し合い、会場のゆったりした雰囲気も相まって、すごく良いライブでした。やはり音楽を、その音が生まれた場所で聞くのは格別。
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Green Grass of TunnelMúmFinally We Are No One
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Very Slow BossanovaSlowblowSlowblow
ちなみにこのライブ後、会場のトイレの前で、ビョークに遭遇。スーパーの袋を持った地元感満載の彼女がいることを、周りはまったく自然なことのように気にもとめず。こちらは思わず話しかけてしまいましたが。
首都でも、空が広いアイスランド。 冬場は、街中でもオーロラが見られるそうで。
次回更新(9/12・水)は、いよいよアイスランド最大の魅力である、郊外に出発します。
お楽しみに!
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