SEOの効果を分析するGoogle Analyticsとは?
特集「ウェブ担当者が知っておきたい、SEOの基礎知識」最終回はSEOの効果の分析方法についてお話したいと思います。
Google Analyticsとは?
SEOの効果を分析するためのアクセス解析ツールとして使用するのが、Google Analyticsです。
Google Analyticsは、サイトへのアクセスを月間1000万PVまで無料で解析できるアクセス解析ツールです。ウェブサイトの準備と共に導入することをおすすめします。
ウェブサイトが完成した後も、Google Analyticsを活用してSEOの効果を分析します。SEOの効果は、サイトごとに異なります。特に新規URLの場合は、効果が出始めるまで最低1か月はかかると言われています。
一時的に効果がわかるわけではないため、長期的な視野で緩やかな成長曲線を描いていくことを目指していきます。
順位よりログを把握する
アクセス解析では、ウェブサイトの検索結果の順位も一つの指標になりますが、それ以上に訪問者数の変化を確認することが大切です。例えるならば、ウェブサイトに訪れた人たちの足跡から分析するイメージです。
サイト名以外のキーワード検索による訪問者数がどのくらい増えたのか、検索キーワードの種類がどれくらい増えたのか等、様々な観点から状況を把握して、改善点を見つけていきます。
Google Analyticsの活用方法の詳細説明は割愛させていただきますが、最低限抑えておくべきポイントを二つご紹介します。
サイトの集客状況を確認する
サイトへの集客状況は「集客」レポートにまとめられています。「サマリー」では、何を経由してサイトに訪れたのかという「チャネル」ごとの数字を確認できます。
自然検索から集客状況は「Organic Search」で確認をします。つまりは、サイトの存在をしらなかったけれど、検索していた結果辿り着いた訪問者の数です。この数値が伸びていくと、SEO対策の効果を実感することができます。
集客状況は、日や週、月単位でグラフの対象範囲を変更できたり、キーワードごとの流入数や訪問者の滞在時間、閲覧ページを確認することができます。
どの曜日に人が集まりやすいのか、どのくらいページ内のコンテンツが読まれているのか、数字で把握できるので、何か判断に迷った時の材料として役に立ちます。
どんなキーワードでサイトを訪れているのか
訪問者がどんなキーワードでウェブサイトを訪れたのかを知る方法が、ランディングページの確認です。ランディングページとは、訪問者がサイト内で最初にアクセスしたページです。必ずしもはじめにトップページに辿り着くとは限らないことを覚えておきましょう。
注意すべき点は、ランディングページは自然検索以外の流入も含まれているので、まずは「セグメント」で自然検索の結果のみに表示を絞り込みます。そうすると、どのページに最初に訪問されているか結果がわかります。
続いて、ランディングページごとにどんなキーワードで訪問者が流入しているかを確認します。直帰率が高いキーワードなどは、訪問者のニーズに答えていないことがわかります。そのため、キーワードから訪問者が求めているものを推測し、ページのコンテンツに反映させていく必要があります。
訪問者の役に立つページが増えることで、ウェブサイト全体の評価や信頼性も高まり、SEOの効果も高まっていくはずです。
Google Analyticsについては、SEOの効果を検証するだけでなく、ウェブサイトのリニューアルの際の参考情報として活用することもできます。既存のサイトの内容を調べてみると改善すべきポイントが見えてくるので、よりお客さまのニーズに答えるサイト構築に役立つはずです。
5日間にわたりご紹介したSEO対策。今回は初心者向けの基礎知識をお伝えしましたが、私たちの会社では、より具体的な施策の提案やサポートをさせていただいております。ぜひお気軽にご相談くださいね。
参考文献:安川洋、江沢真紀、村山佑介(2017年)『いちばんやさしい新しいSEOの教本ー人気講師が教える検索に強いサイトの作り方』、株式会社インプレス