漠然とした不安を具体的な行動で解消!〜小さな会社や個人で働く人のための老後の備えの作り方1

私達の会社では、すぐ使えるけれどすぐ陳腐化するような知識ではなく、長い職業人生の礎をつくるような知識を身につけるための社内研修をやっています。
2月のテーマは「小さな会社や個人で働く人のための自分年金の作り方」。
老後にかかるお金と若いうちからの効果的な備え方について、お金の専門家から学んだ会の書き起こしをお送りします。

ゲスト講師

株式会社プラスグラフ 
代表取締役 福島 隆嗣

1976年大阪府生まれ。2000年大阪芸術大学芸術学部卒業。
会計事務所、広告制作会社を経て、2007年に株式会社プラスグラフ( +graph.co.,ltd. )を設立。スモールカンパニーの顧問やベンチャー企業の社外取締役など、財務責任者として多様なクライアントのマネジメントを支援する。クリエイターをはじめ、酒造会社などのものづくりカンパニー、フードビジネスに関わるクライアント中心に支援を行う。


高崎(代表)

僕たちの会社では、ノンスタ大学と題して、すぐ使えるけれど、すぐ陳腐化するような知識ではなく、長い職業人生の礎をつくるような会社研修をやっています。
今日のテーマは「小さな会社につとめる人の老後のための自分年金の作り方」。
現在35歳の人は、30年後に65歳になって、世間一般的には引退の年を迎えるわけです。30年前ぐらいから、老後のことを考えて行動し始めると、65歳を迎えたときに、そんなに慌てずに済むということで、こういうテーマで会を開くことになりました。
ではまず、福島さんのほうから自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか。

福島隆嗣さん

はい。初めまして。プラスグラフの福島です。クリエイターの皆さんを、会計のマネジメントなどにおいてサポートしています。趣味はあまりないですが、最近興味があるのは、健康ですね。よろしくお願いいたします。

よろしくお願いします。福島さんには、何年も前からうちのバックオフィスと呼ばれる管理部門の実務的なことを見ていただいたり、売上等を見て、経営コンサルティングのような形でアドバイスをいただいています。

今日のメインパーソナリティは僕がやろうと思いますが、ところどころで、福島さんから詳しいお話をしていただこうと思っています。

老後のために、貯金はいくら必要なのか

では、早速始めていきたいと思います。ノンスタ大学「小さな会社につとめる人の老後のための自分年金の作り方」。突然ですが、皆さんに質問です。老後資金として、年金とは別にいくら貯金が必要だと思いますか?

一般的に、サラリーマンは65歳で定年を迎えます。仮に85歳まで生きるとすると、約20年間は働かない期間があるわけです。引退してから死ぬまでの20年間、病気になったり、あるいは老人ホームの費用が必要になったり、色々とお金がかかりますね。足腰が弱って、タクシーに乗らないと買い物に行けない、という人も出てくるかもしれません。それを考えた上で、大体、年金とは別にいくら貯金が必要とされているでしょう?何か正解があるというものではないですが、今の皆さんのイメージでいくらぐらいでしょうか。

スタッフ小栗(インスタ大好きWEBマーケッター)

4000万。

おお、4000万、大きく来ましたね。

スタッフ大浦(食べることと本が大好き自社サービス担当)

3000万。

スタッフ佐藤(アイス大好きアートディレクター)

3000万。

スタッフ川島(小説を書くエンジニア)

じゃあ、私2500万ぐらいで。

高崎(Sexy Zone大好きな代表)

2500万から4000万という予想が出ました。答えの発表です。僕が参考にしたのは、NHKで放送されていた老後特集なんですが、年金とは別に、おおよそ3000万の貯金が必要になります。今35歳の人だと、子どもがいる場合は養育費や学費とは別に、30年かけて3000万円の貯えをつくる、というのが一つの目標になります。自分の食費や普段の生活費、子どもの養育費、学費とは別に3000万というのは、なかなか大変ですよね。

年金だけでは生活出来ない!?日本人がもらえる年金の額は?

では、年金はいくらもらえるのでしょう。自営業の人、専業主婦の人がもらえる国民年金で、日本人がもらえる平均額が5.5万円/月。厚生年金という、サラリーマンの人がもらえる年金が、平均で15万円/月です。大人の一人暮らしでも、普通ひと月16万ぐらいは必要だと思うので年金だけでは生活がまかなえない、先ほど言った3000万の貯えが必要だということが分かります。

起業して10年後、会社が生き残っている可能性は26%

さらに、この表に出ているのが、企業の生存率です。ある会社が起業して、どれくらいの年月で、どれくらい倒産するか。経済産業省の統計をもとに作った表ですが、100社起業した場合、10年経過すると26%しか生き残っていません。ざっくり言うと、起業した会社の70%は10年で潰れる。

ウチの会社も、みんなのことを守るために一生懸命頑張ろうと思っていますが、統計的に言うと、10年後にはなくなっている可能性のほうが高い。これが、一つの厳しい現実なのかなと思っています。

年金のことを会社任せにするのではなくて、自分である程度の金融リテラシーを身に付けて、自分で自分の身を守るという考えでいた方が、健全なのかなと。地震や火災と同じで、最悪の事態を想定して備えておけば、何か問題が起きたときに、対処しやすいと思うんです。

お金は貯めるだけじゃなく、増やす。貯金と運用の基本を知る

ここから、具体的な方法論に移ります。3000万が目標というのは分かったけれども、お金をつくるには、どんな方法があるんだろう。

たくさん働いてたくさん稼ぐ、というのが一つですよね。その次に貯金をする。それから、運用するということ。単純に貯金するだけではなく、お金に働いてもらう。自分が働くだけじゃなくお金に働いてもらって、お金を増やすということが必要になってきます。

今日は、「稼ぐ」の部分は置いておいて、「貯金」と、あまり普段馴染みがない「運用」の基本を説明できればいいなと思っています。

動かせる貯金と、動かせない貯金をつくる

先ほど言ったように、基本は貯金。貯金の中でも、動かせる貯金をつくることと、動かせない貯金をつくることが大事です。プライオリティとしては、まず動かせる貯金をつくってから、動かせない貯金をつくる。

動かせる貯金とは何かと言うと、いざというときに引き出せる貯金ですね。例えば、自分が突然働けなくなったとき、子どもの入学などの家庭内イベントで急な出費があるとき、きちんと引き出せる貯金というのが、ここで動かせる貯金と呼んでいるものです。動かせる貯金額の目安を福島さんに教えていただきました。

一般的には、給与の半年から1年分。で、大体200万円以上あるのが好ましい。それができたら次は、動かせない貯金。これは何かというと、65歳までは絶対引き出さないと決めて、貯める貯金です。後でまた説明しますが、そうやって決めた貯金をすると運用ができるので、お金でお金を増やすことにつながります。

いざというときに、短期的に引き出せる貯金と、長期的に、老後までは引き出さないと考えて運用する貯金。両方やることが大事です。1つ目が優先で、それができたら、2つ目の動かせない貯金をつくるという形になってきます。

人によって動かせる貯金額というのは、変わってくると思うんですね。お金を荒く使う人は、すごく貯めないと駄目でしょうし、そうでもない人は200万とかそのくらいの金額でも大丈夫かなと。

ひとつの考え方として、軽度な病気やけがは、2カ月程度で完治することが多いんです。なので、よくかかるような病気やけがなら、最低200万あれば大丈夫。それ以外の重病にかかったら、保険でカバーするということもしなければいけないけれど、あくまでも、半年分ぐらいを目安に考えてもらえればいいのかなとは思います。

給料の半年分ぐらいを貯めた状態にしておくということですね。

そうですね。結構な金額になると思うので、貯金するのは簡単ではないと思うんですが、1年分となると、さらにハードルが高くなるので、半年分ぐらいを一つの目安にするといいのではないでしょうか。

ありがとうございます。では、次に行きます。動かせる貯金ですが、自分の意志で行うと、なかなか難しいところがあります。上手に貯められる人は、給料から天引きしてしまって、元から無かったものと考えています。一つの目安として、例えば給料の10%ぐらいを強制的に天引きすれば、税金と同じで、最初から無かったものとして考えられる。

先ほど福島さんからも話しがあったように、貯金が給料の半年から1年分あると、色々な人生の突発事項に対応できるのかなというのが、一つの目安ですね。(つづく


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