エンジニア川島の旅行記「モスクワ・サンクトペテルブルク」

こんにちは、エンジニアの川島です。今回の記事は、普段とちょっと趣向を変えて、旅のお話を……笑。

八月上旬、一週間のお休みをいただいて、ロシア旅行に行ってきました。
滞在地はサンクトペテルブルクとモスクワ。これまで、バックパッカーとしてあちこちの国を訪れてきましたが、ロシアの地を踏むのは今回が初めてでした。

距離感が狂う広大な街並み

何より印象に残っているのは、サンクトペテルブルクの広大な街並みかもしれません。建物のひとつひとつが、横倒しにした高層ビルのように巨大なのです。
サンクトペテルブルクの中心地、ネフスキー大通りから一本脇に入ったところを撮影してみました。

左手前のアパートメント、1フロアあたりに20近くの窓が存在しているのが見えるでしょうか……。道ゆく人々も、建物との対比でオモチャのように小さく感じます。

こんな巨大な建物たちがぴったりと並んでいるため、交差点同士の間隔も広く、ふと気まぐれを起こして隣の通りに入ろうものなら、200メートルほど歩かなければ戻ってくることができません。地図ではすぐ近くに見えた十字路にもなかなか辿り着けず、歩けば歩くほど自分の距離感覚に自信が無くなってゆきます。狭い路地に無数のビルが肩を寄せ合う日本で生きているうちに、いつのまにか「建物は上に伸びるもの」という固定観念を身につけてしまっていたようです。(『罪と罰』のラスコーリニコフは良くこの巨大な街を散歩できたなぁと感心してしまいます……)

以下はそれぞれ、サンクトペテルブルク中心地と新宿駅付近のGoogleMapです。


道の密度がまったく違うことが実感できるのではないかと思います。
今回のサンクトペテルブルク滞在では、中心部と、『罪と罰』に登場する運河周辺しか歩けなかったので、もし再訪できることがあれば、次は郊外や路地をもっと見てみたいなと思っています。

公園のように開かれた墓地

今回の旅行は、ロシア文学巡りが主な目的だったので、作家たちの墓をいくつか訪ねました。ドストエフスキー、チェーホフ、ゴーゴリ……。
中でも、トルストイと並んでロシア文学の最高峰とされるドストエフスキーの墓は、入れ替わり立ち替わり誰かが訪れていて、公園のような明るい空気に包まれていました。

こちらの写真は、墓標の向かいに据えられたベンチから撮影したものです。
あちこちのお墓に同じようなベンチがあり、墓標の前でお喋りや休憩ができるようになっています。

かつての暮らしが見えるトレチャコフ美術館

世界三大美術館であるエルミタージュ美術館の影に隠れてしまいがちですが、モスクワのトレチャコフ美術館も素晴らしかったです。
主にロシア美術が収蔵されており、宗教画や肖像画、風景画から風俗画まで、本当に幅広い作品に触れることができます。(教会のイコンや、ソ連時代の作品も多く収蔵されているそうです。今回は時間切れであまり見られず、残念……)

民衆の暮らしや信仰の風景を描いた、百年前の鮮やかな風俗画を見ていると、美術館に居ながらにして博物館を歩いているような、物語や小説の中でだけ知っていたイメージを改めて目撃しているような、不思議な気持ちになります。
今年の秋には一部作品が来日するとのことで、今から再会が楽しみです:)